大学生活

【現役史学科生がおすすめ】ゼロから独学で世界史を得意科目にする勉強法・参考書集

2020年2月4日

・世界史の偏差値50を超えたい!
・世界史の勉強法が分からない…
・世界史の独学でおすすめの参考書は?

今回はこうした悩みや疑問を解消していきます。

 

まず先にぶっちゃると、世界史というのは、

 

  • 文明や国家の興亡
  • 民族の移動と衝突
  • 文化・宗教の誕生と拡散、対立

 

こういう出来事の寄せ集めです。

かりーむ
かりーむ
こんなこと言うとまた教授に怒られそうですが…笑

今回は実際に受験合格するまでにわたしが使っていた参考書を、勉強法と合わせてご紹介します。

記事の信頼性

  • 現役某大史学科生
  • 高1,2では日本史専攻
  • 高校3年の5月に世界史受験に転向
  • 3ヵ月で偏差値を20上げる
  • 世界史センター試験で満点
  • 東大模試で世界史偏差値73,1をマーク

>>「史学科では何を勉強するのか、現役史学科生の日常
>>「現役生が語る、史学科の就職不利の実態

世界史の受験勉強の大前提

大前提①:入試は教科書の範囲からしか出ない

これから勉強を始める人も、ある程度勉強が進んでいる人も覚えておいてほしいことがあります。

 

それは、「世界史の問題は教科書(山川)の範囲からしか出ない」ということ。

東大の世界史でも、教科書の内容を十分理解していれば解ける問題ばかりです。

 

教科書から外れた内容を答えさせる問題は出ません

 

わたしが実際に受けた東大世界史の問題を例に取り上げます。

 

第3問
民衆の支持は、世界史上のあらゆる政治権力にとって、その正当性の重要な要素であった。また、民衆による政治・社会・宗教運動は、様々な地域・時代における歴史変化の決定的な要因ともなった。世界史における民衆に関連する以下の設問(1)〜(10)に答えなさい。解答は、解答欄(ハ)を用い、設問ごとに行を改め、冒頭に(1)〜(10)の番号を付して記しなさい。

問(1) 古代ギリシアの都市国家における民主政は、成年男性市民全員が直接国政に参加する政体であり、アテネにおいて典型的に現れた。紀元前508年、旧来の4部族制を廃止して新たに10部族制を定め、アテネ民主政の基礎を築いた政治家の名前を記しなさい。

問(2) 秦の圧政に対して蜂起し、「王侯将相いずくんぞ種あらんや」ということばを唱えて農民反乱を主導した人物の名前を記しなさい。

問(3) 古代ローマの都市に住む民衆にとって最大の娯楽は、皇帝や有力政治家が催す見世物であった。紀元後80年に完成し、剣闘士競技などが行われた都市ローマ最大の競技施設の名称を記しなさい。

問(4) ドイツに始まった宗教改革は、領主に対する農民蜂起に結びつく場合もあった。農奴制の廃止を要求して1524年に始まったドイツ農民戦争を指導し、処刑された宗教改革者の名前を記しなさい。

問(5) インドでは15世紀以降、イスラーム教の影響を受け、神の前での平等を説く民衆宗教が勃興した。その中で、パンジャーブ地方に王国を建ててイギリス東インド会社と戦った教団が奉じた、ナーナクを祖とする宗教の名称を記しなさい。

問(6) 植民地化が進むインドで1857年に起こり、またたく間に北インドのほぼ全域に広がった大反乱は、旧支配層から民衆に至る幅広い社会階層が参加するものであった。この反乱のきっかけを作り、その主な担い手ともなったインド人傭兵の名称を記しなさい。

 

東大世界史の第3問は用語問題ですが、どれも全て教科書に書かれています。

決して奇をてらったものではありません。

 

ちなみに答えはそれぞれ、

正解を見る
問1)クレイステネス 問2)陳勝 問3)コロッセウム 問4)トマス=ミュンツァー 問5)シク教 問6)シパーヒー(セポイ)

 

 

大前提②:用語マニアになるな

難関大学を目指す人にありがちなのが、教科書にも書かれていないような重箱の隅をつつくような用語をどんどん覚えようとすること。

 

これはあまり意味がないのでやめましょう。

世界史や日本史の問題の難易度は、問われている用語のマニアックさではなく、問題の切り込み方にあるのです。

 

例えば、

【問題】

18世紀中頃から、イギリスに始まる機械制工業と蒸気力の利用を中心とした技術革新とそれに伴う社会の変化を何というか。

 

と聞かれれば、「産業革命」とすぐ答えは出ると思います。

 

ではこんな問題はどうでしょう。

【問題】

イギリスが世界に先駆けて産業革命を実現できた経済的・社会的要因は何か

 

こういう切り込み方をされると、一朝一夕の暗記で答えるのは難しいですよね。

 

同じ産業革命に関する問題でも難易度が変わる、つまり難関大になればなるほど多角的な観点からの解答が求められるということなのです。

 

難関大が受験生に求めているのは、「どれだけマニアックな用語を覚えているか」ではなく「どれだけ幅広い観点から正解を導き出し、自分の言葉でまとめられるか」という部分です。

 

これをしっかり頭に入れておけば、まちがった勉強をせずに効率的に成績を上げることができます。

これから受験を控えている人は、ぜひ覚えておいてください!

 

 

レベル①:まずは偏差値50を目指す

このレベルの人は、基本的な用語の知識量や通史の勉強がまだ不十分なので、目指すべきことは次の2点です。

  1. 世界史の全体的な流れをつかむ(通史)
  2. 基本的な用語や年号を確実に覚える

 

たとえば難関私大にもなると、こういう問題が当たり前のように問われます。

 

【問題】

イギリスが世界に先駆けて産業革命を実現できた経済的・社会的要因は何か

 

でも基礎ができていない状態だと、スッと正解を出すのは難しいと思います。

 

というのもこの手の問題は、「解答に必要な用語」と「正解を導き出すための時代背景や因果関係」を知らないと解けないからです。

 

なので偏差値50超えを目指すにはまず、基本的な用語と大まかに歴史の流れをつかむ「通史」の勉強をしましょう。

 

世界史はやればやるほど成果がすぐ点数に現れる科目なので、頑張りましょう!

 

 

レベル①の問題例

偏差値50超えをするためには解けるようになるべき問題を作ってみたので、やってみてください。

 

【問題①】

共和制ローマで第一回三頭政治を担った人物をそれぞれ挙げよ。

正解を見る
ポンペイウス・カエサル・クラッスス

【問題②】

ツングース系女真族のヌルハチが編成した、軍事社会組織は何か。

正解を見る
八旗

【問題③】

1789年、ルイ16世の国民議会に対する圧迫とネッケルの罷免に対して民衆が起こした、フランス革命の皮切りとなった暴動は何か。

正解を見る
バスティーユ牢獄事件

 

とにかくまずは基本的な用語や年号、人物名を覚えましょう。

こうした基本的な問題を確実に解けるようになるために読むべき参考書を紹介します。

 

 

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書

この本の特徴

  1. 教科書とは違い、国・地域ごとに整理されている
  2. 未学習者でも分かりやすい文章で書かれている
  3. 全ページフルカラーで、図解も多く読みやすい
  4. 年号が一切登場せず、小説感覚で読み進められる

 

世界史のスタートとしてこれ以上最適なものはありません。

世界史が苦手だという人がよくやってしまいがちなのが、ページをめくる度に年号や用語を覚えようとしてしまうこと。

 

そして教科書が分かりづらいとされる原因の一つが、国や時代があっち行ったりこっち行ったりして、主語の変化に追いつけないことです。

 

どんな勉強でもそうですが、まずは大枠を学んでから、より細かい内容に着手するのが基本です。

 

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』は年号が一切登場しないため、「覚えなければ!」という雑念を取り払って世界史を一つの物語として読み進められます

 

難関大レベルになるほど「世界史をストーリーで理解していること」が求められますが、実際には初学者こそストーリー仕立てで学んでいく方が良いのです。

初学者にも、平均点レベルで伸び悩んでいる人にもオススメの参考書です。

 

 

世界の歴史がわかるマンガ

この本の特徴

  1. 本当に世界史が苦手な人向け
  2. 世界史の”肌感”が掴める

 

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』を読んでみて、

どうしよう、やっぱオレ世界史向いてないのかも

と思った人は手に取ってください。

 

古代文明の勃興から、大帝国の繁栄、民族の興亡や宗教の拡散など、いわゆる世界史の背骨部分をマンガで読み進められるので、ビジュアルとしてイメージできます。

 

すでに世界史が得意な人にとっては、物足りないと思います。

 

 

青木世界史B

この本の特徴

  1. 国や地域ごとに整理されている
  2. 情報量が多く、初学者から難関私大志望者まで活用できる
  3. 口語体で書かれているので、教科書特有の”堅さ”がなくて読み進めやすい

 

多くの受験生から支持を集める解説書。

 

古代ギリシアや古代ローマ、中国史やイスラム史と、地域ごとに整理されているため、主語の変化が少なく時間軸が追いやすいです。

 

また論述問題を解くために必要な、時代背景や因果関係についても解説されているので、教科書では分からない「なぜその出来事が起きたのか」を学べます。

 

早慶や国公立二次で出るような、細かい用語も扱われているので、出てくる用語全てを一度に覚えようとはしないでください。

 

あくまで1周目は大まかに、細かく覚えようとするのは2周目以降にしましょう。

まさに初学者から難関私大まで、幅広い層に適した解説書です。

 

この本を読了すると、こんな問題も解けるようになります。

 

【問題】

扶南や林邑といった強大な港市国家が東南アジアで誕生した背景について説明せよ。

 

【解答例】

東南アジアは豊かで広大な地域だが、海岸まで大森林が繁茂していて耕地が乏しい一方で、インド洋と南シナ海の接点に面しているため昔から海上交易が活発だった。そのため各地に交易拠点となる港市が成立し、各港市が共通利益のために連合することで、強大な港市国家が生まれた。

 

世界史が苦手だった人が、これだけ答えられるようになれば、かなり成長を実感できるのではないでしょうか。

 

 

世界史B用語集

この本の特徴

  1. 入試に登場する用語のほぼ全てを網羅している
  2. 各出版社の教科書掲載数が書かれているため、優先順位をつけて勉強できる
  3. 辞書として使う

 

難関私大や国公立二次など、入試で出題される用語のほとんどを網羅しているため、分からない用語に出会ったらまずは「用語集」を引く習慣をつけましょう。

 

かりーむ
かりーむ
インドのジャンヌ=ダルクと称されたラクシュミー=バーイまで掲載されていて、かなりマニアックだなと思いました笑

 

ただ「エウセビオス」や「吐谷渾」、「字喃」や「ルッジェーロ2世」といった、けっこう入試や模試で登場している用語が出題頻度①や③になっているので、鵜呑みにしすぎるのも要注意ですね。

 

間違えても、用語集の用語を全部丸暗記しようとしないでください。

 

 

世界史Bセンター過去問

この本の特徴

  1. センター試験全回の過去問
  2. 解答・解説が丁寧で情報量もそれなりに多い

 

言わずと知れた赤本です。

 

今の段階でもう過去問やるの?!

 

と思うかもしれませんが、そもそも過去問は最後の仕上げでやるものではありません!

 

実際にどの程度のレベルの、どういう問題が出されているのかを知った上で受験勉強を進めるのが、効率性を高めるポイントです。

 

センター試験の用語問題は全然難しくないので、極端な話出題範囲によっては、一朝一夕でもそこそこ取れてしまう時もあります。

 

そういった点も含めて、問題傾向と現在の自分の学力とのギャップを把握するために、一通り通史の勉強が終わったら、すぐにセンター過去問を解いてみましょう。

 

 

レベル②:偏差値50-65(GMARCH)

このレベルの人は、基本的な用語は暗記できていると思うので、目指すべきことは次の2点です。

  1. 丸暗記から卒業して「歴史の因果関係」を理解する
  2. たくさん問題を解く中で、足りない知識の補強をする

 

GMARCHや関関同立の合格ラインを突破するには、丸暗記だけだと必ず頭打ちしてしまいます

 

平均レベルから抜け出すには、

「なぜその出来事が起きたのか」

「どうしてそういう結果になったのか」

というストーリー(因果関係)を確実に理解する必要があります

 

 

レベル②の問題例

例えば、こういう問題があったとします。

 

【問題】

かつてアヴィニョン教皇庁で仕え、官能的な恋愛を唄った『抒情詩集』を代表作に持つ文人はだれか。

正解を見る
ペトラルカ

一通り暗記してきた人なら、答えがすぐに分かったと思います。

 

ではこんな問題はどうでしょう。

【問題】

ペトラルカが活躍した14世紀のイタリア=ルネサンスが開花した要因を、経済的要因文化的要因の二つの観点から述べよ。

 

これがまさに「歴史のなぜ」が問われた問題です。

 

イタリア=ルネサンスが花開いた時代背景やその因果関係を理解していないと、この問題の答えは導き出せません。

 

例えば、わたしならそれぞれこのように導き出します。これらは全て因果関係としてつながっています。

 

 

そもそもどうして「文化」は発展するのか。

戦乱の時代や貧困の時代に豊かな文化は育ちません。

文化が発展するということは、それだけ社会的に安定していたり経済的に豊かな時代であることを意味しているのです。

 

歴史の真理や仕組みを前提として理解できているか、これが周りと差をつけるポイントです。

 

そうした問題が解けるようになるために読むべき参考書を紹介します。

 

 

詳説 世界史研究

この本の特徴

  1. 教科書よりも一歩踏み込んだレベル高めの解説書
  2. 教科書だけでは不十分だと感じた人向け
  3. 圧倒的ボリューム
  4. ページ構成が教科書に準拠している

 

教科書だけでは不十分な部分をもれなく補ってくれる、圧倒的な情報量です。

 

たとえは教科書では2ページしかない「内陸アジアのオアシス国家(匈奴やスキタイなど)」が、『詳説世界史研究』だと6ページ近くに渡って掲載されています。

 

難関私大ならこれでほぼ網羅できます。

一方で情報量がとにかく多いので、自分のレベルや志望大学の出題傾向に合わせて、情報の取捨選択をする必要はあると思います。

 

 

最新世界史図説タペストリー

この本の特徴

  1. ビジュアルで楽しく学べる
  2. 史料問題の対策になる
  3. かゆい所に手が届く絶妙な情報が満載

 

入試に出される問題は、文字だけとは限りません。

たとえばこれ。

 

【問題】

この絵画のタイトルと作者を答えよ。

正解を見る
レンブラントの『夜警』

 

分かりましたか?

この手の問題は、作品を見たことがないと答えられません。

 

世界史図説は複数の出版社から出ていますが、『タペストリー』は絵画一つとっても、描かれた時代背景が解説されているので、かゆいところにも手が届くような情報が満載。

 

史料問題はこれで十分カバーできるでしょう。

 

 

世界史B一問一答

この本の特徴

  1. 用語問題はこれ一冊を完璧にすれば大丈夫
  2. 一つ一つの問題文がキーフレーズになっている
  3. 難関私大から国公立まで志望大に合わせた学習ができる

 

一問一答は世界史受験者のマストアイテムです。

複数の一問一答をやるより、一冊を完璧にすることを目指した方が確実に定着します。

 

一問一答は基本的に用語を聞かれるだけの単純な形式ですが、問題文自体がキーフレーズになっているため、記述対策に活用できるのが、とても便利なところ。

 

各問題には頻出度や、大学名が記載されているので、自身の志望大学に合わせて優先順位をつけながら効率的に勉強できます

 

 

レベル③:偏差値65以上(旧帝大・早慶上理)

このレベルの人は用語は十分に覚えていて、歴史の因果関係もしっかり理解できていると思うので、目指すべきことは次の2点です。

  1. 多読多解で論述問題に慣れる
  2. 自分の言葉で歴史を要約する

 

世界史を横のつながりで捉え、俯瞰的に理解できているかが問われます。

 

この段階になると、用語の暗記は重箱の隅をつつくレベルになるので、因果関係をしっかり理解することに注力した方が、点数が伸びやすくなります

 

レベル③の問題例

用語問題

【問題①】

マウリヤ朝チャンドラグプタの宰相で、『アルタ=シャーストラ(実利論)』を著し、王朝の統一事業に大きく貢献した人物は誰か。

正解を見る
カウティリヤ

【問題②】

1840年に、当時武力衝突が激しかった先住民マオリとイギリス政府との間で締結された条約は何か。

正解を見る
ワイタンギ条約

 

記述問題

【問題】

グプタ朝時代にバラモン教を圧倒していた仏教が、ヒンドゥー教の台頭により衰退していった要因を、以下の用語を使って述べよ。

都市型宗教、ヒンドゥー教、バクティ運動、カースト制度

 

【解答例】

大商人の寄付により教団を維持していた都市型宗教である仏教は、民衆を基盤としておらず、バクティ運動によってヒンドゥー教が民衆に浸透し、それに基づいたカースト制度が形成されたことで、仏教がインド社会の現実から離反していったため。

 

解答のポイント

 

このように時代の社会的背景を理解できているかどうかが問われるので、レベルとしてはかなり難易度が高いです。

 

こうした問題が解けるようになるために読むべき参考書を紹介します。

 

 

ヨコから見る世界史

この本の特徴

  1. 世界史の横のつながりが体系的に学べる
  2. テーマ史が学べる
  3. 通史を十分に学んでいることが前提の難易度

 

通史の勉強をきちんと終えていることが前提のような難易度ですが、難関私大や早慶を志望する人にとっては難しいなんて言ってられません!笑

 

世界史で超重要な「横のつながり」を体系的に学べるので、テーマ史の問題対策にもなります。

 

 

実力をつける世界史100題

この本の特徴

  1. 早慶上理の試験で8割取れる段階に持っていける
  2. 難関私大の記述試験対策の仕上げとして最適
  3. 旧帝大の論述試験対策の足がかりにもなる
  4. 記述問題に慣れるための問題が100題ある
  5. 基礎ができていないと難しい

 

この参考書をやり込めば、早慶上理など難関私大の試験で8割以上は安定して取れるようになります。

 

基礎ができていないとかなり難しい内容になっているので、まずは通史を一通り勉強してから取り組みましょう。

 

『実力をつける世界史100題』が終わったら、志望大の過去問をやって総仕上げです。

 

慶應義塾大学入試対策用世界史問題集

この本の特徴

  1. 慶應の過去問に準拠した難易度の高い論述問題が解ける
  2. 高難度の用語問題の演習ができる
  3. 解説が非常に丁寧かつレベルが高い

 

慶應を志望していない人でも、旧帝大レベルの問題対策として解いておくと良い一冊です。

 

慶應の世界史は論述問題の難易度が高く用語問題に関しては重箱の隅をつつくようなレベルのものが問われることも少なくありません。

 

そのため慶應の過去問から抜粋されている問題の数々を解けるようになれば、ほとんどの難関私大の合格ラインに達します。

 

論述する上での書き方のフェーズも解説されているので、因果関係をおさらいしながら問題演習ができる良著です。

 

 

東大の世界史27ヶ年

この本の特徴

  1. 旧帝大の世界史で確実に合格ラインを取りたい人向け
  2. 世界史学習の総仕上げ
  3. 多角的な観点から切り込まれた出題に解答する練習になる
  4. 奇をてらった問題はない

 

難易度の高い、世界史における体系的な知識が問われます。

難関私大であれば正直ここまで問われないので、他の科目に時間を割くことをオススメしますが、確実に高得点を取りたいというならやってみましょう。

 

(ただし立命館や同志社、学習院志望の人はぜひやってほしい)

 

でも実は東大の世界史って、そこまで難しくありません

むしろ慶應とかの方がひねった問題が多いです。

 

例えば、わたしが実際に受験した時の問題を例に取り上げます。

 

第1問
 第二次世界大戦後の世界秩序を特徴づけた冷戦は、一般に1989年のマルタ会談やベルリンの壁の崩壊で終結したとされ、それが現代史の分岐点とされることが少なくない。だが、米ソ、欧州以外の地域を見れば、冷戦の終結は必ずしも世界史全体の転換点とは言えないことに気づかされる。米ソ「新冷戦」と呼ばれた時代に、1990年代以降につながる変化が、世界各地で生まれつつあったのである。
 以上のことを踏まえて、1970年代後半から1980年代にかけての、東アジア、中東、中米・南米の政治状況の変化について論じなさい。解答は、解答欄(イ)に20行以内で記述し、必ず次の8つの語句を一度は用いて、その語句に下線を付しなさい。

  アジアニーズ(注) イラン=イスラーム共和国 グレナダ 光州事件 サダム=フセイン シナイ半島 鄧小平 フォークランド紛争
 (注)アジアの新興工業経済地域(NIES)

 

東大の第一問目は有名な大論述ですが、奇をてらった問題ではなく、タテヨコの因果関係や時代背景をきちんと押さえていれば対応できるものです。

 

つまり東大の過去問をやる最大のメリットは、こうした多角的な観点から切り込まれた問題に対して、作問者の出題意図を考えながら解答する練習ができるということなんです。

 

 

最強の勉強法:逆一問一答とは

世界史で重要な「因果関係」や「用語説明」に強くなるためにおすすめの勉強法が、「逆一問一答」です。

 

例えば一問一答というのは、以下のようなシンプルな問題ですよね。

 

【問題①】

祭司至上主義のバラモン教への批判の中で成立した、世界最古の哲学思想はなにか。

正解を見る
ウパニシャッド哲学

【問題②】

公用語をアラビア語とした、ウマイヤ朝の第5代カリフは誰か。

正解を見る
アブド=アルマリク

【問題③】

アメリカのロックフェラーが1870年に設立した会社は何か。

正解を見る
スタンダード石油会社

 

一方の「逆一問一答」は、用語を見てそれを自力で解説することです。

 

もう少し言うと、与えられた用語から、どれだけ要素を連想できるかチェックするものでもあります。

 

例えば、先ほどの問題を逆一問一答形式でやるとこうなります。

 

【問題①】

ウパニシャッド哲学とは

正解を見る
祭司至上主義のバラモン教への批判の中で成立した、世界最古の哲学思想で、ウパニシャッドとは「傍らに座る」という意味である。

【問題②】

アブド=アルマリクとはどんな人物か

正解を見る
公用語がアラビア語となった時代のウマイヤ朝を統治していた第5代カリフ

【問題③】

スタンダード石油会社とは

正解を見る
アメリカの大資産家の象徴的存在であるロックフェラーが、1870年に設立したアメリカ有数の石油企業

 

こうして逆一問一答の練習を重ねることで、丸暗記から卒業することができ、横のつながりを把握しながら頭に定着させることができます。

 

二次試験では記述・論述を課す大学も多いので、自身の志望大学が記述式だという人は、ぜひチャレンジしてほしい勉強法です。

 

 

 

受験生の皆さん、頑張ってください!

 

それではまた。

-大学生活

Copyright© Kareem Blog , 2020 All Rights Reserved.