イラン

【元イラン駐在者が徹底紹介】初めてイランに行く人におすすめの都市別必見スポット

2019年10月16日

ここ最近、緊迫する国際情勢の中で何かとニュースで耳にするイラン。

先日起きたソレイマニ司令官殺害事件を機に、アメリカとイランの関係は未だかつて無い深刻な状況にあります。 情勢は極めて流動的かつ悪化しているため、2020年1月現在でイランへの渡航はおすすめしません。

渡航に関する詳細は「中東地域における緊張の高まりに関する注意喚起」(外務省海外安全ホームページ)をご覧ください。

 

今回の一件でますますネガティブイメージが強くなってしまったイランですが、本来危険な国ではなく、しろ非常に治安が良く日本にもゆかりの深い国です。

 

そんな今回は、日本とも関わりが強いイランにクローズアップ。

 

去年の夏からイランで長期海外インターンをしていた筆者の独断と偏見で、初めてイランに行くという人にオススメの必見スポットを紹介していきます。

かりーむ
かりーむ
情勢が落ち着いたら、ぜひ観光に訪れてほしいです!

 

各都市ごとの詳しい解説は以下をご覧ください。

 

 

マシュハド - مشهد -

ハラメ・モハッタル広場

イスラム教シーア派の聖地・マシュハドの最大の見どころといえばここ。

8代目イマーム・レザーの聖墓であり、シーア派の人たちにとっては非常に大切な場所です

 

シーア派の聖句が書かれた一際目立つ横断幕。

なおハラメ・モハッタル広場を見学するには、いくつかの注意事項があるので、しっかり守ってください。

 

・荷物は全て出入り口付近にある「荷物預けブース」で預けなければならない

・異教徒は本来ガイド付きで見学するのがルール

 

男性の服装

■ 長袖ワイシャツと長ズボン

■ 短パンは絶対だめ、Tシャツも避けるべき

 

女性の服装

■ チャドル(黒色がベスト)を着る

■ 顔以外の素肌や髪の毛は確実に覆うこと

イスラム教の教えで、女性は外で素肌を出すことは良しとされていないんです

色々と細かい決まりだと思うかもしれませんが、「郷に入っては郷に従え」。

 

イスラム教の文化に敬意を払い、失礼な行動を取らないようにしましょう。

 

海外に行ったからには、地元の人たちの文化や習慣をしっかりリスペクトする、これも旅行者が大切にすべき心構えです。

 

 

ヤズド - یزد‎ -

沈黙の塔

ゾロアスター教徒の墓場であり、80年ほど前までここでは「鳥葬(風葬)」が行われていました。

 

「鳥葬」とは、遺体を大型の肉食鳥類についばませることで、死んだ人間を自然にかえすという輪廻天生の死生観に基づいた、ゾロアスター教ならではの習慣。

 

沈黙の塔の頂上には、こうして今は使われなくなった鳥葬場があります。

80年ほど前までは、ここに遺体が置かれて鳥葬が行われていました。

 

先日ぼくが来た時には、大型の鳥が何匹かでたむろしてて、本気でビックリしました。

ハゲワシかどうかは分かりませんが、いまだに大型鳥類が来ることがあるようです。

 

この時はぼくを見るとすぐ飛んでいきましたが、突っついてくるヤツもいるかもしれないので、気をつけてください。

頂上付近はけっこうな高さなので、ヤズドの街を一望できます。

 

旅のアドバイス

■ 頂上の鳥葬場には未だにハゲワシ?が来ることがあるので要注意

■ 頂上までは急斜面もあるのでスニーカーがおすすめ

どこからでも勝手に敷地内に入れてしまう構造だがきちんと入場料を払おう

 

 

ゾロアスター教寺院

ここは世界で唯一、異教徒でも入れるゾロアスター教寺院

 

ゾロアスター教…

高校世界史で習った人たち界隈では、ひそかに熱烈なファンたちがいるとかいないとか…。

 

ペルシア発祥と言われるゾロアスター教は、現在のユダヤ教・キリスト教・イスラム教の起源にも影響を与えたとされている、非常に歴史の長い宗教です。

 

ぼくもゾロアスター教の文化にはとても関心があります。

 

火を神聖視するゾロアスター教は別名「拝火教」と呼ばれ、そのゆえんでもある、燃え続ける炎のゴブレットも見られます。

 

今年はいよいよ東京オリンピックが開催されますが、「オリンピックの聖火」はゾロアスター教にも由来しているのです。

 

男子にはたまらない?

かりーむ
かりーむ
まるでドラクエの地下迷宮!

この先に何があるのか…行ってからのお楽しみですが、かなりエキサイティングな空間が広がっていました!

 

 

アミール・チャグマーグのタキイェ

モスクやバザールの複合施設であり、観光地というわけではないけど、ゆっくり静かな時間を過ごしたいときにおすすめの場所。

 

周囲にはファストフード屋やアイスショップ、服屋やレストランなどが軒を連ねているので、見て回るだけでも楽しいですよ!

 

 

イスファハーン - اصفهان‎ -

イマーム広場

「世界の半分」と謳われる世界屈指の観光スポット。

「行ってみたい世界遺産ランキング」ではピラミッドやマチュピチュなどと並んで、常に名前が挙がります。

でも一方で意外と観光客が少ないので、エグい人混みに巻き込まれるということはありません

 

今や世界中どこにでもいる中国人団体観光客の姿もありませんでした。

 

夜景もこの世のものとは思えないほど美しいです。

イスファハーンは夜でも治安が良いので、基本的なことに気をつけていれば、そこまで大きな心配もなく夜景を見に行けます。

夜でも親子連れで賑わっていますよ

でもいくら安全とはいえ、ここは日本ではないので油断は禁物ですよ!

 

アーリー・ガープー宮殿

イマーム広場の構成資産の一つで、アッバース朝時代に作られたバルコニーが一際目を引きます。

 

よく写真とかで見るこの景色は、アーリー・ガープー宮殿のバルコニーから見れます。

 

旅のアドバイス

■ 日本人は珍しいのでかなり目立つ

■ 自称高校教師の日本語を話すおっさんには要注意、自分の店に連れて行こうとします

典型的な「日本のお金見せて詐欺」にも要注意

 

日本語で話しかけてくるおじさん(しかも普通に上手)は、高校教師と言いながらも1週間毎日イマーム広場にいました。

かりーむ
かりーむ
1週間イマーム広場にいたのはぼくも同じなんだけどね…笑

彼は自分のチャイハナに連れて行こうと誘ってくるので、注意しましょう。

そこで食事すると法外な値段を要求される危険があります。

 

 

チェヘル・ソトゥーン庭園博物館

イマーム広場のすぐ隣にあるかつての迎賓館。

かつてはお隣イマーム広場のアーリー・ガープー宮殿と地下通路で繋がっていたそうです。

世界文化遺産であることを示すUNESCOのロゴもしっかりありました。

真っ直ぐに伸びる池が美しい、典型的な「ペルシア式庭園」。

宮殿内部にはサファヴィー朝時代の栄華を描いた歴史画が壁一面にあり、迫力満点です。

 

 

テヘラン - تهران -

ゴレスタン宮殿

豪華絢爛すぎて目がチカチカします。

ゴレスタン宮殿はカージャール朝時代の宮殿で、現在は博物館となっています。

 

世界各地から贈られてきた調度品などがところ狭しと展示されているのですが、その中には江戸時代や明治時代の日本から贈られてきたものもたくさんあります。

どんなものがあるのかは行ってからのお楽しみということで。

噴水もあり、西洋的な装飾も見られるペルシア式庭園に癒されること間違いなし!

 

旅のアドバイス

■ 入場料がかなり細かく複雑に設定されている

■ かわいい猫がいっぱいいて、にゃんこパラダイス

 

 

イラン国立博物館

ペルシア大帝国時代をはじめとしたイランの壮大な歴史を語る、イラン最大の博物館。

観光客で溢れかえることはないので、いつ行ってもゆっくり見学できます。

かわいい…

日用品として使われた土器らしいですが、なんでこんなまっくろくろすけ的な模様なのかは、よく分かりませんでした。

 

館内は管理が行き届いていて、綺麗な状態です。

説明文はわりとザックリしていて、ペルシア語表記のみの解説文もあるので、基本は「五感で感じる」のです!

「Solt man」と呼ばれている大昔の男性のミイラ。

ゴラン高原で発見されたらしく、保存状態は極めて良好でした。

 

イラン国立博物館にはイラン各地の遺跡から出土した貴重な美術品が集められているため、各地の遺跡を回る余裕のない人にもおすすめの場所です。

 

 

アーザーディータワー

テヘラン市内でもかなり目立っているアーザーディータワーは、1971年にペルシア建国2500年を記念して作られたものです。

 

かなりユニークな銅像を見つけてしまいました…。

かりーむ
かりーむ
こういうの大好物なんです、ぼく笑

残念ながら地元の人には見向きもされていませんでした…。

写真でこっちを見ている人たちは銅像ではなく、変な銅像を撮っている変な日本人を見ている模様

 

 

旧アメリカ大使館

かつて1979年のイラン革命直後に起きた「イランアメリカ大使館人質事件」という歴史的大事件の現場です。

 

今まさにイランとアメリカの緊張がこれまでにないくらい高まっていますが、イランとアメリカの仲が険悪になってしまった発端の場所でもあります。

 

自由の女神がドクロになっている、かなりセンセーショナルな風刺画。

 

今なお根強い、イラン国内でのアメリカに対する感情がにじみ出ています。

 

反米感情が強いとされるイランですが、実は今の若い世代はアメリカに親しみを感じている人が圧倒的多数。
ぼくのインターンメイトも、ネットやSNSを通じてアメリカ文化に強い関心を持っている人は大勢いました。

 

 

まとめ

最後にイランの魅力をまとめて終わりにしたいと思います。

 

①日本に親しみを感じている人が比較的多い
②物価が安く、長期滞在にも向いている
③中東屈指の治安の良さ
④日本人の口に合う料理が多い
⑤歴史的名所や宗教的名勝などの見どころが豊富
⑥インフラが整備されていて国内移動が容易

 

危険なイメージが強いイランですが、実際にはオマーンやUAEと並び、中東屈指の治安の良さを誇ります。

 

日本に親しみを持っていて、ちょっとプライドが高く、だけど世話焼きな人が多い。

実際に行ったら最後、そんなイランとイランに住む人々を好きになってしまうことでしょう。

 

イランに行く機会がある人はぜひ参考にしてみてください!

 

それではまた。

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