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格安航空会社(LCC)はなぜ安いの?「格安」でも利益が出せるコスト削減術

LCC,格安航空会社

今や格安航空会社(LCC)の台頭により、多くの人がより安価で旅行を楽しめるようになりました。

 

格安航空会社(LCC)を利用したことがある人は多いと思いますが、どうして自分たちが格安で利用できるのか気になりませんか?

 

なぜ「格安」でも利益を出せるのか、その秘密を知るとより上手に安心してLCCを利用することができます

 

筆者について

・60か国以上に渡航歴あり
・130回以上飛行機に乗る
・現役大学生バックパッカー

 

まず先に格安航空会社(LCC)のコスト削減術をリストアップします!

 

LCCが格安でも利益を出せる理由

  1. 客室乗務員の採用門戸を広げる
  2. パイロットの人件費削減
  3. 使用する機体を1種類に限定する
  4. ハブ空港を利用しない
  5. ボーディングブリッジを利用しない
  6. 座席指定をなくす
  7. 機内サービスをノーフリル化

 

格安航空会社(LCC)がユーザーに安価でフライトを提供できる背景には、これらの企業努力があるのです。

 

ではさっそく、LCCが具体的にどんなコスト削減術を実践しているのか、見ていきましょう!

 

 

LCCのコスト削減の工夫

工夫①:客室乗務員の採用門戸を広げる

CA

例えばANAやJALといった大手の採用試験には落ちても、優秀な人材は多くいます。

 

そうした人材を登用したり、あるいは外国人人材を採用することで、優秀な人材をある程度安く雇用できるというメリットがあります。

 

実際エティハド航空やエミレーツ航空で働いているUAEネイティブはほとんどおらず、ロシアやウクライナ、その他アラブ諸国出身の人が多いです。

 

こうして大手に紙一重で落ちてしまった優秀な人材に門戸を開くことで、人件費を減らすつつクオリティの担保ができるシステムとなっています。

 

 

工夫②:パイロットの人件費削減

パイロット

 

パイロットの育成には大きなコストがかかり、機種が複数あれば別々の操縦資格が必要です。

 

そこでLCCではANAやJALなどの大手航空会社を退職したパイロットを積極的に登用しています。

 

そうすることで、

・パイロット育成のコスト削減
・ベテランパイロットを即戦力で採用できる

 

というメリットがあるのです。

 

なので「LCCのパイロットは給料が安いから質が悪い」というのは間違いです。

大手を退職したベテランパイロットを安価でヘッドハンティングしている、という方が的確。

 

 

工夫③:使用する機体を1種類に限定する

飛行機には種類がいくつもあり、それぞれ機種ごとの資格を取った整備士が整備にあたります。

 

パイロットもそれぞれの機種ごと別々の操縦資格が必要です。

よって色々な機種を所有するということは、その種類の分だけ航空会社のコストがかさみます。

 

JALはボーイング737,747,767などたくさんの機種を持っていましたが、それが一因でジャルキャピタルやジャルウェイズの吸収合併も相まって経営破綻しました。

 

 

なのでLCCは基本的に所有機体を1~2種類に限定することで、コストの削減をしょしているのです。

 

 

工夫④:ハブ空港を利用しない

「ハブ空港」とは世界各地から就航路線が集まるような、大きい空港のこと(そのまんまやん)。

 

ドバイ空港

各航空会社は自分たちの拠点となる空港を持っていて、大手航空会社のほとんどは複数の空港から自分たちの飛行機を飛ばしています。

 

代表的な国内航空会社

ANA 羽田・成田・伊丹・関西・那覇
JAL 羽田・成田・伊丹・関西
スカイマーク 羽田・神戸

 

ただし使っている空港が多ければ多いほど、それぞれの空港に各種備品や人員を配置する必要があり、大きなコストがかかります。

 

なのでLCCは拠点空港を1〜3ヶ所にすることで、大幅なコスト削減を実現しています。

 

「エアアジア」のように大きなグループとなったLCCだと、複数の拠点空港を持っている場合もあります。

エアアジア(Air Asia) クアラルンプール・ペナン・コタキナバル

 

 

 

また市内に近い空港は使用料が高いので、少し離れた空港を使うというのも、LCCではよくあるコスト削減方法です。

 

ニューヨークなら「JFケネディ空港」より「ニューアーク空港」の方が安いし、バンコクなら「スワンナプーム空港」より「ドンムアン空港」の方が安い。

 

 

工夫⑤:ボーディングブリッジを利用しない

ボーディングブリッジというのは、空港の搭乗口と飛行機を直接つなげる通路です。

ボーディングブリッジ

ニョキニョキっと飛行機に伸びてるやつです。

ボーディングブリッジはターミナルビルから直接飛行機に搭乗できる便利なものですが、実はその分使用量も高いのです。

 

なのでLCCではターミナルビルから離れた使用料の安い発着場を使い、搭乗客をバス輸送します。

 

空港

LCCを使ったことがある人なら、こんなシーンはよく経験があると思います。

 

飛行機を出てタラップを降りるとバスが待ち構えていたけど、あと一歩のところで満員になって次のバスを待つことになった…とか笑

 

ターミナルビルから遠い発着場ほど使用料は安くなるため、LCCとしては大幅なコスト削減になるわけです。

 

削減できるコスト

・2階ターミナルの使用料
・ボーディングブリッジの使用料

 

ボーディングブリッジと2階ターミナルの使用料を比べたら、バス輸送の方が圧倒的に低コストで済みます。

 

 

工夫⑥:座席指定をなくす

多くのLCCでは他の航空会社同様に座席指定がありますが、中には座席指定がないフライトがあります。

 

座席指定がないことがどうコストの削減につながっているのでしょう?

 

それには「フライトの遅延を防ぐ」という大きなメリットがあります。

座席指定にすると、

座席はもう決まってるし、遅く行っても席は無くならないから大丈夫

となって、搭乗がフライトギリギリになったり、遅刻する人が出てきます。

(基本的に遅刻したら置いていかれるだけですが…笑)

 

フライト遅延になることは、フライトスケジュールに支障が出るため航空会社にとっては負担でしかありません。

 

そうしたコストを極力防ぐために、「座席指定を取っ払って、良い席は早い者勝ち」にすることで、フライト遅延を防ごうとする狙いがあるのです。

 

涙ぐましい企業努力です。

 

 

工夫⑦:機内サービスのノーフリル化

「機内サービスのノーフリル化」とは言い換えると「サービスをオプションにする」ことです。

 

機内食

 

機内食や飲み物の提供は、あらかじめ航空券代に上乗せされているので、もちろん無料ではありません。

かりーむ
かりーむ
機内でお金を払うことがないから無料に感じるかもしれませんが笑

 

LCCでは航空券代を少しでも安く売って、多くの人に利用してもらえるように、従来上乗せされていたサービスを取っ払っています

 

なので利用者は普通にこれまで通りの機内サービスを受けようとすると、機内で別途料金を支払う必要があります。

 

それでも利用者からすれば「無駄なサービスが削ぎ落とされた結果、安く利用できてうれしい」わけで、

LCC側にとっても「オプションサービスによる追加収益を得られてうれしい」わけです。

 

最近では機内食がデフォルトで出されるLCCも増えてきましたが、あくまでもそれは航空券代に上乗せされています。

 

また荷物の持ち込みについての規定が厳しいのもLCCの戦略の一つ。

ドバイ空港

 

LCCでは無料で持ち込める荷物の規定サイズが大手航空会社よりも小さい場合がほとんどです。

 

これもサービスのフリル化の一種で、

たくさん荷物を持ち運びたい人は追加でお金を払ってください

とすることで、基本料金の価格を下げているのです。

 

ところで、そもそもなんで荷物の量をわざわざ規定するんでしょうか?

 

それは運搬する荷物の重量が増えれば増えるほど、燃油コストもかかるからです。

 

燃油サーチャージは航空券代にあらかじめ上乗せされているので、利用者がダイレクトに燃油サーチャージを払っている実感はありませんが、実は払っているのです。

 

そうしたフライトにかかる様々なコストが航空券代には含まれており、「航空券代の額面をいかに安くして売れるか」がLCCの企業努力なのです。

 

 

格安航空会社が「格安」で利益を出せる理由:まとめ

ぼくたちがLCCで格安に飛行機に乗れる背景には、こうした格安航空会社の涙ぐましい企業努力があったのです。

 

LCCが格安で利益を出せる理由

  1. 客室乗務員の採用門戸を広げる
  2. パイロットの人件費削減
  3. 使用する機体を1種類に限定する
  4. ハブ空港を利用しない
  5. ボーディングブリッジを利用しない
  6. 座席指定をなくす
  7. 機内サービスをノーフリル化

 

これまで何となく安いから利用していたという人たちは、LCCが格安でも利益を出せているこれらのシステムを理解しておくと、より安心して乗れるのではないでしょうか。

 

また各航空会社を比較するときに、こうしたLCCの仕組みを理解しておけば、より自分のニーズを満たした航空会社を選ぶことも可能です。

 

 

今後ますますLCCの需要は伸びてくるので、ぜひこの機会にLCCの仕組みを知っておくと良いですね!

 

 

それではまた。

 

  • この記事を書いた人

かりーむ

サウジの大学に通う大学生【経歴】高3のときに英語が嫌いすぎてアラビア語を始める▶︎大学休学してエジプト留学▶︎海外インターン▶︎プログラミング修行(2019年10月〜)▶︎2020年4月大学復学予定|旅オタク(貧乏)

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