【中学生が海外一人旅をした実話】14歳の夏、ぼくは旅人になりました

少年、旅行

今では旅と学生生活が切ってもきれぬ関係になったぼくですが、そんな旅バカが旅人の仲間入りを果たしたのは、今から9年前のこと。

 

時は2010年8月、中学2年生のころでした。

行先はアメリカ・ニューヨーク

 

ちなみに2010年がどんな年だったかというと…

■ バンクーバーオリンピック開催

■ W杯南アフリカ大会の開催

■「ハリーポッターと死の秘宝」公開

■「君に届け」公開

■「もしドラ」がベストセラーになる

■「ポケットモンスターブラックホワイト」発売

■ 少女時代やKARAなどのK-POPブームが起こる

■ ドバイに「ブルジュ・ハリファ」がオープン

 

かりーむ
かりーむ
これ全部9年前とか信じられない。そりゃぼくも歳食ってるわけだ。

 

と、それはさておき、

中2で海外へ一人旅した」と言うとほとんどの人は、

  • そもそも未成年の海外一人旅は可能なのか
  • お金はどうしたのか
  • 家族の許可が降りたのか

と思うはずです。

当然の疑問ですよね。

 

そこで今回は、旅人としてのぼくの原点の話をしようと思います。

(未成年でアメリカに行こうと思っている人の参考にもなるかも)

ウソから始まった旅

今思えばまったく感心できないことですが、アメリカに行くことは親に内緒にしたまま行きました。

当時中学生だったぼくには、アメリカに行くにあたって、大きな壁が3つあったのです。

1 親の許可をもらえるかどうか

2 お金をどうするか

3 ニューヨークのホテルに、18歳未満は一人で宿泊できない

 

これらの壁を克服するために、ぼくは次のようなことをしました。

 

沖縄に行くとウソをついた

そもそも中2の小童が一人で海外に行くことを許可する親がどこにいますか

(自分で言うのもアレだけど)

 

ぼくの両親は共に学生時代にバックパッカーをしていたので、若いうちに海外に行くということへの理解は他の家庭よりはまちがいなくありました

それでもさすがに中学生でアメリカに行くのは許してくれないだろうと思ったぼくは、

かりーむ
かりーむ
友達と1週間くらい沖縄旅行したいんやけど行っていい?

と言いました。

 

すると案の定、

ああ、全然いいよ、行ってきな
母

と、快諾してもらえました。

友達には、「沖縄旅行を許可するだけでもクレイジーだ」とよく言われますが、うちの親は感覚がズレていると思います。

 

沖縄でさえ中学生だけで行くことを許可する親は少数派だと思うので、この辺はやっぱり我が家が「旅に対するハードルが低い」のが功を奏したのかもしれません。

 

沖縄旅行に行くという話が通ったところで、「1週間家を空ける」口実は作れました。

(しかしウソはそう長く突き通せるものではないのです…。)

 

出世払いという名のサギも同然だった

中学生が一人でアメリカに行くお金はどこから出したのか。

 

一番多く聞かれる質問です。

当然の疑問ですね。

バイトもまだできない中2の小童が、実際のところはどうやって旅費を作ったのか。

 

それは自分の貯金と親からの借金です。

 

いくら貯金って言っても中学生の貯金額なんてたかが知れている、と思うかもしれません。

でもぼくは無駄遣いしない子どもだった&友達がたくさんいたわけじゃないから遊びに行く機会も少なかったので、意識せずとも貯まっていました。

今までもらったお年玉とかお小遣いはほとんど貯金するくらいには堅実な子どもです。

 

それでもアメリカ行くのに自分の貯金だけじゃ足りない。

そこで親に、

かりーむ
かりーむ
大学生になってバイトとかして稼いだら返すからお金貸してください!

 

とお願いして、10万円借りました。

 

いわゆる「出世払い」という手に出たわけですが、子どものいう出世払いってもうほとんどサギ

あとで分かったことですが、この時両親はぼくがお金を返すことを期待してなかったそうです。

大学1年生になって、バイト始めてすぐに返しました

 

「お金の工面をサポートすることはできるけど、過ぎた時間はどうにもしてやれない。思い立ったが吉日と言うだろう?お前が行きたいなら行ってこい」と言って息子を行かせてみることにした。(母の日記より)

そう言ってぼくに、10万円という中学生にとってはあまりにも大きなお金を貸してくれました。

 

自分のお金と、親に出世払いで借りた10万円を旅の資金にあてました。

さらに親は

あんたが行こうとしてるのは、沖縄じゃなくてアメリカやろ?
母

 

と言ったもんだから、ぼくは「終わった」と思いました。

【後日談】

母は『地球の歩き方』やアメリカのツアー旅行のチラシが部屋にあるのを見つけていたらしく、それでぼくがアメリカに行こうとしていることが分かっていたそうです。

 

でも親はアメリカに行くのを許さないどころか、

うそなんかつかずに、最初からそう言えばいいだろ
母

 

といって、アメリカ行きを快諾してくれたんです。

まさかOKが出るとは思ってもみなかったので、これにはかなり驚きました。

 

でもこうして晴れて親からの正式な許可も出て、後ろめたさもなくアメリカへ行く準備ができました。

 

未成年は一人でホテルに泊まれない

一番大変だったのがこれです。

アメリカはそれぞれ州法が異なるのですが、ニューヨークでは18歳未満が保護者の同伴なしでホテルに宿泊することが原則禁止されています。

こればっかりは自分だけではどうしようもできない。

 

そこで打った手は、「日本人が経営しているホテルに行こう」というもの

ニューヨークには日本人や日系アメリカ人の方たちがオーナーをしている宿泊施設がいくつかあります

 

そこであらかじめホテルをリストアップし、日本からメールや電話をして直接ホテル側に問い合わせました。

 

すると意外にも、オッケーしてくれるところが多かったのです。

MEMO
未成年単独であっても、親権同意書があれば泊められる場合もあるそうです。

 

こうして、

  1. 親の許可
  2. お金
  3. 宿泊先の確保

という3つの大きな壁を越えて14歳の夏、ついにぼくは一人でアメリカへと飛びました。

成人した今思うこと

14歳のぼくがぶつかった壁は、今なら簡単に超えられるものです。

成人したから親の許可がなくても、自分の意思だけで行くことができる。

お金も自分で稼げる。

どこのホテルに行っても年齢制限で引っかかることはない。

14歳のぼくが、今この状況を聞いたら飛んで喜ぶと思います。

 

でも14歳のときと決定的にちがうことは、そういう表面的なことだけではありません

 

大きく変わったのは、「自分の行動全てに責任を持たなければいけなくなった」ということ。

誰かが尻拭いしてくれるわけはありません。

自分の意思だけでどこでも行けるようになったということは、自分の意思とその行動に責任が生まれます

お金だってただでもらえるわけがありません。

 

今ならアメリカにだって、行こうと思えばどこにでも簡単に行けます。

それでも14歳のときのアメリカ一人旅の経験は、今のぼくに直結するものであったり、14歳の自分があるから今の自分の責任や、成長を自覚することができました。

 

なので何かをするのに対して、早すぎるということはありません

その経験が必ずどこかで将来の自分につながってくると、自信を持って言いたいです。

 

海外一人旅をしようと思っている中高生へ

当時のぼくが中学生でアメリカ一人旅を無事にできたのは、

  1. 家族の理解とサポート
  2. 徹底した情報集め
  3. 余裕をもった予算
  4. 現地に知り合いがいた
  5. 自分自身、海外のことについてかなり勉強した

これらの条件や環境を揃えられたからです。

ただ「行きたいから行くんだ!」という意気込みだけで、中学生が海外に行くのはリスクが大きいです。

 

今まさに海外一人旅をしたいと思っている中学生・高校生の方は、「徹底的な準備」をしましょう

大学生や大人が一人で海外に行くのとは訳がちがいます。

やりすぎなくらいが丁度いい」と思ってくださいね。

 

以上、14歳のうら若きぼくのお話でした。

それではまた。