【北朝鮮旅行】24時間監視される?現地行動をする上での注意点

こんにちは、かりーむです。

今回は、以下の記事の続きのお話になります。

【北朝鮮旅行】北朝鮮へ行く方法・ツアー手配から準備までの流れ
この記事を読むと分かること
  1. 北朝鮮に行った学生の実体験
  2. 報道されない平壌の日常の様子
  3. 北朝鮮への行き方

北朝鮮現地での行動や出来事は各代理店や人によって異なるため、今回の現地編はぼくの経験談がメインです。

これから北朝鮮旅行を考えている人にとっては、必要な情報が満載となっています。

 

北朝鮮入国

国際列車(北京〜平壌)

 

17頃に北京駅へ行き、北京ー平壌間の国際寝台列車に乗って、約25時間の列車旅がスタート。

列車内は4ベッド1ルームのコンパートメント構造になっていて、全席指定席です。

 

国境の河川・鴨緑江

出典:Pixabay

列車は一夜明けた2日目の朝には、中国側国境の街・丹東に到着します。

ここで中国側で最後の乗降があり、ここから北朝鮮国境まではノンストップです。

MEMO
丹東を出発するときにパスポートに出国スタンプが押されるので、すぐに出せるよう準備しておきましょう。

 

注意
「北朝鮮渡航の際はパスポートを使わない」と準備編で書きましたが、ここでは「中国側の出国手続き」になるので、通常通りパスポートにスタンプが押されます

 

数時間後、中国と北朝鮮の国境となっている鴨緑江に到着。

ここを越えると北朝鮮国境の街・新義州です。

新義州へ着いたところで、北朝鮮への入国手続きが始まります。

入国審査は列車内で済ませるために、北朝鮮の兵士が一気に列車に乗り込み、乗客のパスポートと出入国カード一式を回収

車内は緊張感に包まれます。

 

MEMO
荷物検査でiPhone6sが通信機器だとして引っ掛かり、プチプチで梱包された上から更にガムテでグルグル巻きにされて、完全封印されました。

 

ちなみにウォークマンとデジカメは大丈夫でした。

スマホは出国するまでこの状態にしておくこと。開封してはダメですよ
国境審査官
国境審査官

と説明を受け、出入国カードに入国スタンプを押してもらい、無事に審査終了です。

 

中国を出国するときとは違い、パスポートには一切スタンプやシールは貼られません。

この辺はイスラエルと同じですね。

 

ちなみにこの出入国カードは出国する際に回収されるので、必ずなくさないようにしましょう。

無事入国審査をパスしたら、もうそこには北朝鮮が待っています!

 

平壌駅に着いたら

18時過ぎに平壌駅に到着、ほぼ予定通りの時刻です。

ついに北朝鮮の土を踏む!

北朝鮮は電力事情が悪く、ようで、滞在中に何度か停電に遭いました。

でもインドやミャンマーほどではないというのが体感でした。

 

降車したら、あとは事前に手配した現地ガイドさんと合流するのみ。

 

改札を出たところで、ぼくの名前が書かれたプラカードを持っている人を発見。

ガイドさんとすんなり合流することが出来ました。

ガイドさんは日本語通訳ガイドなので、会話は全て日本語です。

 

またガイド以外にもう一人政府のスタッフ?という人が同行するので、北朝鮮滞在中は基本的にぼくとガイドと政府スタッフの3人で行動することになります。

今回お世話になったガイドさんはテオさんという、かなり若い方でした。

■24歳という若さ

■韓流っぽいかなりのイケメン

■180cmを超える高身長

■日本語が非常に流暢

見た目は卓球の愛ちゃんの夫・江宏傑(ジャンホンジェ)選手と真剣佑を足して二で割った感じ。

控えめにいって超イケメンで、色々スペックも高くて驚きました。

 

政府スタッフの方は松坂慶子さん似のベテラン女性で、これまでも日本人観光客に同行していたそうです。

この二人がとても優しい人たちだったんですね。

中には厳しいガイドとかもいるらしいので、ぼくは当たりだったと思っていいんでしょうか。

 

ガイドたちと合流したらいよいよ平壌市内の現地行動スタートです!

常に監視!平壌での過ごし方と観光

ガイドと共にする24時間生活

平壌市内で原則ぼく一人でどこか行く、ということは出来ません。

事前にある程度コースが決まっているので、もしそれとは別に行きたいところがあれば、ガイドさんに相談して許可をもらわなければいけません。

 

ぼくは平壌北部の地方地域にも行ってみたかったんですが、最終的にOKは出ませんでした。

「外国人観光客の受け入れ態勢が整備されていないから」だそうです。

 

平壌市内散策以外にも、たとえばホテルを出てふらっと買い物に行く場合や、平壌市内の地下鉄に乗るときも、ガイドの同伴は必要になります。

つまり勝手にあちこち行ってはダメということ。

 

単独行動が好きなぼくからすると、かなり窮屈には感じましたが、ガイドがSPの役割も果たすので、スリや強盗といった一般犯罪に遭うことはほぼありません

 

なのでそこは一人旅でも安心です。

とにかく完全な自由行動はまず出来ないという点は重要です。

主な観光地

ぼくが行った主な観光地を紹介します。

金日成広場

北朝鮮建国の父、金日成国家主席の名前を冠した広場です。

トマホークや装甲車がパレードをしているニュース映像でおなじみの場所です。

かなり広大ですが、人もまばらで派手な看板があるわけでもないので殺風景です。

北朝鮮の街は全体的にどこか殺風景。

 

万寿台大記念碑

出典:Pixabay

金日成と金正日総書記の銅像が有名です。

ところで、この場所で絶対にやってはいけないことがあります。

それは、

注意
銅像と同じポーズで写真を撮ること

ぼくはこれをやろうとして、テオ君に注意されました。

銅像と同じポーズで記念撮影って皆さんもやったことがあるかもしれません。

 

北海道のクラーク博士像とかだとあのポーズは定番だし、真似したい気持ちもありますよね。

でもそれを北朝鮮でやると、テオ君曰く、罰せられる可能性があり最悪の場合労働刑や禁固刑になるとのこと。

 

外国人であっても、「国の指導者である二人には礼を尽くし、馴れ馴れしくしてはいけない」ということらしいです。

事前に北朝鮮でNGなことを調べておけばよかったと思いました。

主体思想塔

出典:Pixabay

「主体」と書いて「チュチェ」と読みます。

北朝鮮最大の高層建築物とだけあって、迫力満点です。

 

金日成の生家

またまた金日成国家主席関連の施設。

ここでは金日成国家主席が第二次大戦を経て北朝鮮建国に至るまでの事績を説明してもらえます。

実際に北朝鮮で、北朝鮮の歴史について話を聞くというのは、臨場感もあって歴史を学んでいる身としては大変勉強になりました。

金日成国家主席の名前を冠した施設は平壌市内にいくつもあります。

例えば金日成総合大学とか金日成競技場、金日成公園などなど。

 

祖国統一三大憲章

韓国と北朝鮮の統一による祖国朝鮮半島の繁栄と平和を象徴するシンボル的存在で、金日成国家主席の発案により建てられたのだそう。

金一族の栄華と事績、北朝鮮の繁栄を示す建造物が多いこの国にしては珍しく、南北の融和を表しているものといえるのではないでしょうか。

 

このように平壌市内だけでも、実は見どころがたくさんあり、政治的に密接な建造物がこれほど多くある国もあまりないので、訪れるところ全てが新鮮で勉強にもなります。

他にも行けるところは何か所もあるので、渡航前に自分の行きたい所は徹底的にピックアップしましょう。

謎に包まれた高麗平壌ホテル

外国人観光客のほとんどは北朝鮮最高級の「平壌高麗ホテル」に宿泊することになります。

ここの宿泊費や朝食代などもツアー代に含まれているので、別途お金はかかりません。

ただし、ホテル内にいくつかあるアミューズメント施設で遊ぶ場合は、その分別途支払ってください。

 

朝食ではやコンソメスープ、パクチーやトマト、キュウリなどの夏野菜を使ったサラダなどが出ました。

食にかんしては全然詳しくないうえに、ガイドブックもないので、料理名が分からないのはご容赦ください・・・。

でも味の方はとても良いです。

韓国料理とも中華とも違う、朝鮮料理は日本人の口に合うと思います。

中華や韓国料理だと辛いのが苦手な人には合わないメニューもありますが、朝鮮料理はそんな辛いようなものもなく、全体的にサッパリとした味付けで、おいしいです。

 

このホテル、なんとビックリ日本円が使えます。

北朝鮮では中国人民元と北朝鮮ウォンが主に流通しているのですが、外国人は基本的に北朝鮮ウォンは使えないので、人民元かドルを使うことになるのですが、日本円も使えるというのは助かりました。

 

北朝鮮通貨を手に入れる方法
基本的に外国人は北朝鮮ウォンを使えないと書きましたが、どうしても欲しい場合は、中国で中国人民元から両替することが出来ます。

でも人民元を持っていれば両替所で簡単に両替出来るというわけでもないようです。

ぼくが在中北朝鮮領事館の人に教えてもらった情報によれば、領事館公認(=北朝鮮国営)の両替商があるらしく、そこに行けば替えられるそうですが、場所もよく分からないし、レートも一切不明だったので断念しました。

でも手に入れようと思えば出来ないことはないので、世界中の通貨をコレクションしている人には朗報といったところでしょうか。

絶対にしてはいけないタブー

北朝鮮国内で決してやってはいけないタブーがいくつかあります。

知らなかったでは済まない場合もあるので、ここでしっかり予習しておきましょう。

北朝鮮タブー集

1 銅像と同じポーズをする

2 軍関連施設(駅含む)を撮影

3 お役所内部の撮影

4 街中にいる軍人の撮影

5 アメリカに関する話題

6 現地のテレビ番組を撮影

これ以外にもあるはずなので、事前によく調べましょう!!

ぼくはホテルの部屋内で、テレビ番組を動画撮影したことで、あとでとんでもないことになりました…。

出国審査の流れとは?

出国審査で緊急事態発生

非日常の毎日を経験し、あっという間に迎えた最終日。

かりーむ
かりーむ
良かったー、無事に最終日迎えられた!

・・・と思っていたさなか、

突如その危機は訪れました。

 

それは北朝鮮観光の全行程を終えてテオ君と別れ、平壌駅で出国審査を受けていた時のこと。

入国審査の時と同様、デジカメのデータや写真をチェックされたのですが、その時に審査官が

この動画は何ですか?テレビ放送の撮影はダメですよ
国境審査官
国境審査官

これも。この写真もダメです、全て消してください
国境審査官
国境審査官

あ、これもだ。知らなかったのだろうから仕方ないけど、滞在中の写真全て没収させてもらいます
国境審査官
国境審査官
と。

最初は耳を疑いました。

かりーむ
かりーむ
え、全部消すの…写真とか動画たくさん撮ったのに

そのあと色々審査官とやり取りしましたが、結局北朝鮮滞在中に撮った写真や動画は全て没収されてしまいました

もう少し粘りたかったんですけど、何といってもここは北朝鮮。

下手に揉めるとシャレにならないので、いさぎよく諦めるのが賢いです。

とはいえ流石にこれにはショックでした。

もう二度と行かないであろう北朝鮮の旅の記録が全て末梢されたのです。

 

ここまで読んでくださった方はおそらく、

「なんでこの記事の写真全部素材画像なの?」

と思っていたはずですが、その答えはこういう顛末があったからなのでした。

ホテルで出た日本食の写真とかも全ておじゃん。

 

皆さんも北朝鮮に限らず、海外に行くときはその国で撮影禁止になっているものは何かを、必ず確認しましょう

じゃないと、こうなるかもしれませんよ…。

日本へ帰国

写真没収のショックも癒えぬうちに、北朝鮮をあとにする時間となりました。

再び国際寝台列車に乗って北京まで戻ります。

帰りの列車で出入国カードは提出することになるので、北朝鮮の出入国スタンプは手元に残りません。

なのでパスポートに海外の出入国スタンプをコレクションしている方は、回収される前に写真を撮っておきましょう

帰りの列車に乗れば、封印されたスマホやパソコンは開封して使えます。

北朝鮮に行った感想と振り返り

一番強く感じたのが、北朝鮮ほど郷に入っては郷に従えの姿勢が大切な国もないということです。

海外旅行をしたら、やはり現地の文化や風習も尊重していきたいところですが、文化という意味での「郷に従う」精神ではありませんでした。

 

でも政治的な話を避け、タブーとされていることをしない、という基本的なことに気を付ければ心配はないとも思いました。

ある意味そうした北朝鮮の厳しさがあるからこそ、北朝鮮という国を身を以て学ぶことが出来たし、実際に自分の目で見て、普段メディア越しに見る光景を目の当たりにすることは、座学では絶対に得られない経験です。

 

最初にも言いましたが、北朝鮮滞在中に気を付けるべきことは、海外旅行をする際に一般的に注意すべきこととほとんど変わらないのです。

だからこそもし北朝鮮に行く場合は、必ずその国がどういう情勢にあるのかを確認した上で、行っても大丈夫かどうか判断してくださいね。

 

注意

北朝鮮は日本と国交もないため、外務省の渡航安全情報も発表されていません。従って行くからには、日頃からニュースをよく見て、まずは北朝鮮と言う国を知って、勉強してから行きましょう。

注意

2020年1月現在、対外的に北朝鮮を取り巻く情勢は不安定なので、行かないことをお勧めます。

 

それではまた。